賭ケグルイは優れたアニメ?

Netflixで配信中の「賭ケグルイ(英題:ギャンブル狂(Compulsive Gambler)」は、富裕層の生徒が通う私立百花王学園を舞台にしたテレビアニメです。ある生徒が学園に転校生としてやってきたことから、ギャンブル好きな生徒たちの間で巻き起こる波乱万丈な展開が主に描かれています。こういったテーマに興味があるけど、見るかどうか悩んでいる人のために、このアニメがどれだけ可能性に満ちた良い作品であるかをご説明したいと思います。

原作は漫画

「賭ケグルイ」シリーズは、河本ほむら(原作)と尚村徹(作画)によって発表された漫画作品で、2014年からはスクウェア・エニックスが発行する『ガンガンJOKER』で連載中されています。現在7巻まで刊行されており、テレビアニメ版も原作から豊富なインスピレーションを得ることができます。

小林靖子が脚本を担当

「賭ケグルイ」のアニメ化にあたっては、25年にわたりアニメ界で活躍する人気脚本家・小林靖子が脚本を担当。1993年の『特捜ロボ ジャンパーソン』をはじめ、『遊☆戯☆王』や『仮面ライダー』、『牙狼<GARO> – 炎の刻印 – 』などのヒット作も手掛けた経験豊富な脚本家の手に委ねられています。

タブー視されるテーマに挑む

2016年、日本政府は2020年の東京オリンピックを前に日本各地でギャンブルを合法化するカジノ法案を可決。法案が確定するまで、ギャンブルはほとんど違法とされ、日本では大きなタブーとなっていました。このアニメはタブー視されているギャンブルに焦点を当て、勝てば天国、負ければ地獄の熾烈なギャンブルバトルを描いています。ほんの数年前までギャンブルについてオープンに話すことはほぼ不可能でしたが、このシリーズでは、ギャンブルがメインプロットとして描き出されています。

大人にも魅力的

多くのアニメは『鉄腕アトム』『マッハGoGoGo』『ドラゴンボール』などのように、少年または青年向けに作成されています。しかし『賭ケグルイ』は、より上の年齢層も楽しむことができます。大人向けの題材とスマートな脚本で、大人の視聴者を最後まで夢中にさせるには十分な内容となっています。

主人公は強い女性

最近の漫画やアニメの世界では、女性キャラクターがより存在感を増しています。強い女性主人公が男性主人公と対等に描かれる『賭ケグルイ』はその良い例です。かつては、こういったことは当たり前ではなかったため、男女平等が進んでいることが分かります。蛇喰夢子は女性らしさを保ちつつ男性に典型的な特徴を多く持つ女性ですが、この作品は彼女を中心に描かれており、このことは現代社会において男女平等がいかに重要になっているかを示していると言えるでしょう

続編の可能性も

『賭ケグルイ』にはいくつかのパートがあるほか、2015年に『ガンガンJOKER』で発表されたスピンオフ漫画シリーズ『賭ケグルイ双』もあり、アニメ版は今後もますます拡大する可能性があります。あらゆるアニメファンを惹きつける魅力を持つ作品なので、ウォッチリストに加えるのをお忘れなく。